2025-01-31
第22話 ゆるキャラグランプリ2017王者「うなりくん」は子供たちに大人気♪
皆さんには推しのゆるキャラはいますか?ご当地マスコットキャラクターとして、自治体の魅力を伝えたり、イベントに参加したり…すっかり市民権を獲得したゆるキャラ。シュールな見た目のものから、ただただ愛おしいルックスのものまで実にバラエティ豊かで、それぞれのキャラクターが多くのファンに愛されています。「ひこにゃん」や「ぐんまちゃん」、「さのまる」のような、王道のかわいさのゆるキャラも捨てがたいですが、シュールな見た目のゆるキャラの中毒性にはえもいわれぬ魅力があります。個人的に最もシュールだと思うゆるキャラは、東京都国分寺市の西国分寺出身という設定の「にしこくん」というキャラクターです。ご存じない方は是非ググってご覧になってみてください。一度見たら忘れることができない出で立ちです。
さて、今回はそんな数多あるゆるキャラの中から、気が付いたらとてもご縁が深くなっていた「うなりくん」についてお話ししたいと思います。
ツアーの小道具として活躍するぬいぐるみ達。
センターを陣取るのがうなりくんのパペットぬいぐるみ。
うなりくんは成田市の観光キャラクターです。2010年に誕生し、2013年には「うなりくん なう!」でCDデビューも果たしています。ゆるキャラグランプリ2017では、ご当地部門で堂々の1位に輝いたこともある、知る人ぞ知る人気のゆるキャラなのです。その愛らしいフォルムは、一見ペンギンに見間違えられることも多いのですが、成田市の名産品であるうなぎと、成田空港を発着する飛行機を組み合わせたゆるキャラです。先述の通り、ゆるキャラの要素としてシュールさが大事なエッセンスとなるわけですが、うなりくんの場合は王道のかわいさと、腕の部分が飛行機の翼になっていて、エンジンがぶら下がっているというミスマッチ感が絶妙なバランスのキャラクターといえるでしょう。なんといっても、「うなぎ」と「なりた」を掛け合わせた、覚えやすくもその存在意義を強く訴えるネーミングセンスがとても秀逸です。
さて、ミキキートスではご縁あって、そんな「うなりくん」をお仕事に活用させて頂くことになりました。広く知られた人気のキャラクターではありますが、オリジナルの製品を作成して商用利用するには許可を取る必要があります。ミキキートスでは、スタッフが着用するTシャツと、校外学習プログラムに参加してくれた児童さん達にプレゼントするステッカーでうなりくんを使用させて頂いています。成田市の観光プロモーション課というところに許可申請をするのですが、申請の項目に「申請者が法人又は団体の場合 申請日を基準に過去3年間にわたり本市に事業所等の拠点を置き,継続して市内で営業等の活動が続けられており…」との文言があります。成田市に事業所や店舗などの拠点を持っていないミキキートスでは申請は難しいのではないかと思われたのですが、案ずるより産むが易し。いざ申請してみるとあっさりと許可を頂くことができました。
うなりくんTシャツ=通称「うなT」。
ミキキートスでガイドをしないと着用できない完全オリジナル品。サイズと色はスタッフ各自が好きなものを選べる。
成田空港校外学習プログラムという、主に千葉県内の公立小学校4,5年生を対象としたガイドツアーで活用させて頂いており、ガイドを務めるスタッフがうなりくんTシャツを着用して子供たちをお迎えし、プログラム参加のお礼にうなりくんが描かれたオリジナルのステッカーを配布しています。児童さん達はあくまでもお勉強で成田空港を訪れているわけですが、彼らとの距離を縮めることができると、プログラムがスムーズに進行できます。うなりくんや成田市のPRが目的であることは言うまでもありませんが、いわばコミュニケーションツールとして、うなりくんを大いに活用させて頂いております。
Tシャツについては、スタッフの声がヒントになりました。ミキキートスではバスガイドさんが着用しているような制服が無い為、基本私服勤務なのですが、何を着ていくべきか困るとのことで、ユニフォームのようなものが欲しいという声が上がりました。豊洲市場にはマグロがターレ*に乗っている通称「マグタレ」と呼ばれるデザインのTシャツがあり、それを支給・着用して頂いているのですが、成田空港には既製品でちょうど良いものがありませんでした。そこで、うなりくんをTシャツのデザインに採用できないか?と思い、申請に至ったというわけです。
*ターレ…ターレットトラック。3輪の業務用小型トラックで、市場らしい乗り物として知られる。