2024-12-03

第20話 2023年夏、憧れのTOKYO FMに生出演!

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皆さんは普段ラジオを聴く機会はありますか?車通勤をされている方や、お仕事でハンドルを握っているプロドライバーの方は、運転しながら楽しめる娯楽としてラジオを聴く機会が多いかもしれませんね。最近は、携帯できるラジオ端末持っている人はかなり少ないと思いますが、radikoというアプリで、ほぼリアルタイムでラジオを聴くことができるので、ラジオ番組を聴きながら通勤している人も少なくないかもしれません。推しのアーティストや芸人さんが番組を持っているので、毎週ラジオの前に”正座”しているという人もいるかもしれませんね。私も、過去に電車通勤をしていた時や、ガイドのお仕事で早朝に車を運転する際など、ラジオ番組のお世話になる機会が沢山ありました。TVよりも歴史が古く、ある意味でいにしえのメディアとも言えるわけですが、時代が移り変わっても、ラジオという媒体でしか得られない独特のエンタメ性は、聴く人の心を掴んで離しません。


今日はそんなラジオ番組に出演させて頂いた際のエピソードをお話ししたいと思います。ミキキートスは小さな事業者ですが、大変運が良いことに、これまで3回ラジオに出演させて頂いたことがあります。


1度目の出演時【X】OH! HAPPY MORONING(ハピモニ) @hapimoniより引用


1度目は国会議事堂見学ツアーを開始した2017年5月のこと。JFN系列の「OH! HAPPY MORNING」という番組で取り上げて頂きました。頂いたお話は、国会議事堂見学ツアーの見どころを生放送の番組に電話出演する形でお話しするというものでした。自身にとって、すべてが初めての体験です。


のちにそれがスタンダードであると分かるのですが、さすがに生放送で「素人のゲストがしどろもどろで放送事故…」というわけにはいかないという事情もあってか、事前に進行の台本がメールで届き、そこに自分が話したいことを書き足して送り返すというやり取りがありました。本番での進行をスムーズにする為という役割もありますが、万が一電話がつながらなかった時や、途中で切れてしまった時の為の保険という側面もあるということで、妙に納得したのを覚えています。その台本がラジオ初出演の自分にはとても心強かったわけですが、その副作用として、棒読みのような話し方になってしまったという苦い思い出があります。


2度目の出演時【X】斉藤一美ニュースワイドSAKIDORI! @sakidori_joqrより引用


2度目のラジオ出演は2020年の8月、新型コロナの影響が一番大きかった頃に実施していたオンライン海外旅行に関する取材でした。オファーを頂いたのは、当時文化放送で放送されていた「斉藤一美ニュースワイドSAKIDORI」という番組で、前回のラジオ出演からおよそ3年が経過したタイミングでした。前回同様電話での生出演で、ハワイのオンラインツアーに参加した斉藤一美さんが、ツアーを提供している事業者の代表である私から話を聞くという趣旨でした。この時は細かい進行台本は用意されてなく、事前に質問候補をいくつか頂いて、それに答えられるよう準備をしておくというスタイルでした。斉藤さん以外にも、文化放送のアナウンサーである坂口愛美さん、舌鋒で知られる元国会議員のタレント金子恵美さんともやり取りをさせて頂きました。かっちりとした台本がなかったこともあり、想定外の質問もありましたが、なんとかうまく切り返すことができました。


そして、2度目の出演からまた3年が経過した2023年の8月、ついにスタジオにお招き頂く形での生出演のオファーを頂きました。それはリスナーとしても一番親しみを覚えるラジオ局のひとつ、TOKYO FMの「ONE MORNING」という番組でした。TOKYO FMはミキキートスを起業する前に一時期電車通勤をしていた頃に良くお世話になっていました。朝の通勤時には、当時放送されていた「中西哲生のクロノス」を毎日のように聴いていました。今回オファーを頂いた「ONE MORNING」は奇しくも「クロノス」の後継番組に当たるということもあり、小さなご縁を感じました。


出演当日の朝、半蔵門にあるTOKYOFM社の建物の前で取った1枚



スタジオの様子や相手の顔が見えないということで、電話出演もそれなりに緊張はするのですが、スタジオに入っての生出演は比較にならないほどの緊張感です。当日は8:38からの出演予定で、8:10にスタジオの控室に入るということでしたが、少しだけ時間に余裕をもって8:00ちょっと前に、恐る恐るスタジオのあるフロアに入らせて頂きました。当然のことながら、私以外はラジオ局社員の方やパーソナリティの方しかいなくて、案内されたテーブルの椅子にひとりポツンと、妙に良い姿勢で腰かけながら出番を待ちました。窓ガラスの中に見えるスタジオ内では、午前6時から放送が始まっている「ONE MORNING」を進行している様子が見えます。今回は事前に台本のやり取りがありましたが、スタジオでの収録ということもあり、当日も出演前に放送作家さんと手短に打ち合わせをする時間がありました。事前にメールでやり取りをした内容を基に「このエピソードが面白いからこの話を膨らませたい」というようなやり取りをしました。オンエアの15分ほど前のタイミングのことで、生放送で取り扱われる内容はまさに“生もの”であるということがよく分かりました。


パーソナリティのお二人、ユージさんも吉田明世さんもとても有名な方ですし、そのような方々とスタジオで顔を合わせて生放送に臨むということで、始まる前はとても緊張していたのですが、いざスタートしてみると不思議と緊張はほぐれて、ある程度自然体で臨むことができました。ただ、当日は番組の進行が少し遅れていたこともあり、予定の8:38より数分遅れて、私が出演させて頂くONE UP TOPICSというコーナーが始まりました。卓上にあるタブレット端末の画面には、秒まで表示されたデジタル時計が時を刻んでいます。左手にはユージさん、右手には吉田明世さん、ユージさんの手前には放送作家さんが座っていて、借りてきた猫のようにお誕生席のようなポジションに座らせて頂き、精一杯お話しをさせて頂きました。


3度目の出演時【X】TOKYOFM/JFN 『ONE MORNING』 @ ONEMORNING_1より引用。

この時ほど自身の写真写りの悪さを呪ったことはないかもしれない…


中盤まではスムーズにやり取りが進んでいたのですが、時間が押していたこともあり、後半に打ち合わせと違う進行となった部分がありました。私がそれをうまく拾えず、質問の意図と少しずれた回答をしてしまう場面があったのですが、放送作家さんはジェスチャーで「違う、そうじゃない」とばかりに合図をしてくださり、ユージさんも軌道修正のパスを自然な形で繰り出されていて、聴いている人には分からないような自然なやり取りで、意図した進行に戻っていく様子はまさにプロの仕事でした。電話出演の時には見えていなかった、生放送ならではの緊張感、現場の奮闘…そのようなものが垣間見えてとても勉強になりましたし、それを毎日当たり前のようにこなしている現場のスタッフやパーソナリティの皆さんのスキルやセンスにただただ頭が下がる思いでした。


こうして憧れのTOKYO FMへの生出演は無事に幕を下ろしました。放送終了後、出演依頼のやり取りをさせて頂いたディレクターの方からメールが届きました。ご丁寧な番組出演のお礼と共に、私的利用に限ることを前提に番組の収録音声を送ってくださいました。このようなことは初めてだったので、とても嬉しかったです。


これからもラジオやテレビのようなマスメディアで取り上げて頂けるような、魅力的なツアー企画を生み出していきたいと切に願う2024年の年の瀬。孤独で愛おしいガイドの日常は続きます。


ミキキートス庭野大地
庭野 大地

EventOffice ミキキートス代表。
中央大学卒業後、観光とは異業界での勤務経験を経て、旅行会社で国内外の添乗員・ガイド業務に従事。
2015年からは、主催のミキキートスにてイヤホンガイドを使用した参加型ツアー事業を開始。「大人も楽しめる社会科見学」「親子でまなぶ」をコンセプトに、築地/豊洲市場、成田空港や国会議事堂見学をはじめとした多数の人気ツアーを企画。
「名物ガイド」として多くのメディアで注目を集める。
コロナ禍では事業に大打撃を受けるが、オンラインツアーコンテンツに参入し、難局を乗り越える。
アフターコロナでは「社会科見学をエンタメに!」をスローガンに掲げ、新しいツアー企画に挑戦するなど、多忙な日々を過ごす。


WEBサイト:https://www.mikikiitos.com/


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