2024-01-19

第7話 ツアーガイドの車通勤事情

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公共交通機関の整備が不十分な地域ならともかく、首都圏でツアーガイドの仕事をするのに車が必要なのか?そう感じる人は多いと思います。道路も混みますし、駐車料金も高いので、電車やバスを使った方が圧倒的に利便性は高いと言えます。しかし、ケースバイケースで車に頼らなければいけない時があります。  


公共交通機関を利用できないケースは2つ。ひとつは公共交通機関が動いていない時間帯の移動です。豊洲市場のマグロのセリ見学ツアーはこちらに該当します。もうひとつは荷物が多すぎて運べないケースです。ミキキートスのツアーではイヤホンガイド®(ガイドレシーバー)を使用しますが、当然のことながらツアーの参加人数分機材が必要となります。40台くらいまでならなんとか持ち運べなくはないのですが、これが60台、80台となると辛くなってきます。もちろん、イヤホンガイド®以外にも必要な備品はありますので、大きなスーツケースに収まらないくらいの荷物になることもあります。自宅が最寄駅から遠い為、荷物が多い時には路線バスに頼らざるを得ないのもネガティブな要素です。始発電車は4時台から動いていますが、最寄りのバス停からは6時にならないとバスが出ません。人身事故等のリスクを考慮すると余裕を持って出発する必要がある為、始発のバスに乗ったのでは間に合わないケースもあります。  


そんなわけでたまに車通勤をするわけですが、私は車を持っていませんので、タイムズのカーシェアを利用しています。レンタカーより安いのも魅力的ですが、ステーションがたくさんあり、24時間いつでも借り受け・返却ができるのは大きな利点です。早めに予約すれば、乗り慣れたいつもの車に乗ることができるのも安心材料です。


//成田空港のP1駐車場。年末年始やお盆・GWには満車になることもある為、満車時の代替駐車場も把握しておく必要がある//


私の自宅からですと、ルートにも依りますが豊洲市場まで概ね30km、成田空港まで80kmくらいの距離があります。運転を単なる移動と考えると苦痛かもしれませんが、ラジオを聴いたり、音楽配信サービスのサブスクで最新のJ-POPを聴きながらドライブするのは、意外とよい息抜きになります。電車やバスで移動する時には、ついついスマホをいじってしまいがちですが、運転中はスマホからも解放されるので、デジタルデトックスという側面もありそうです。


下道で行くのか高速道路で行くのかも悩ましい問題です。早朝は道が空いているので、一般道でもそこまで時間はかかりません。しかし、歩行者がいなく、緊急時を除いて路駐もない高速道路は相対的に事故のリスクが低い為、お守りと思って高速道路を利用することもあります。実は昨年の秋に、早朝の一般道で追突されてしまったことがありました。幸いこちらには落ち度がなく、免許に傷もつかず、カーシェア会社のペナルティも受けない事故でしたが、警察の立ち合いで1時間ほど時間を浪費することになりました。その日はたまたま豊洲市場に自己学習しに行く日だったので、お客様に迷惑をかけることはありませんでしたが、ガイド業務の日だったらと考えるとひやひやするタイミングでした。ましてや、これが人身事故だった場合にはさらに時間がかかってしまいます。早朝は道が空いているから高速代をケチって…が定番でしたが、事故後は往路についてはなるべく上を利用するようになりました。経費がかさむのは痛いですが、お金に代えがたい安心感があります。


さて、今日は車通勤の際によく利用する道路を2つご紹介します。ひとつめは北千葉道路です。

//外環道と接続する北千葉JCTから国道16号と交差する小室IC(仮称)までの区間は一般道に加えて有料道路も整備される計画//

(画像参照元 A…https://www.city.ichikawa.lg.jp/roa01/1111000107.html

B…https://www.ktr.mlit.go.jp/syuto/syuto_index008.html )


北千葉道路

計画では東京外環自動車道と接続し、千葉県市川市から成田市までを結ぶ高規格道路です。総延長43kmで、首都圏北部地域と成田空港を最短距離で結び、災害時には緊急輸送路としても機能する道路となっています(図中A参照)。現時点では鎌ケ谷市から成田市の押畑(おしはた)付近までが開通しています。そのうちの10kmほどの区間については、交差する道路が全て立体交差で、制限速度も有料道路並みの70km/hとなっています。「この道路は高速道路ではありません」と書かれた看板が設置されていますが、そう勘違いしてしまいそうなくらい立派な道路です。いずれは外環道からこの道路に直結する予定ですが、まだ途中までしか開通していないということもあり、現時点ではその機能を十分に発揮しているとは言えません。成田市側は少しだけ信号の多い市街地区間を通るものの、そこまでストレスはないのですが、外環道側が問題です(図中B参照)。そもそも道路がまっすぐひかれていないので、右折や左折を多くしなければいけない上に、幅の狭い片側1車線の道路ばかりで、通過に時間がかかります。片側1車線でいいので、外環道及び国道298号までまっすぐつながってくれてさえいればだいぶ事情は違うのですが、まだ事業化されていない区間もあり、開通は10年単位でお預けと思われます。恩恵を受ける頃まで成田空港見学ツアーを続けていられるといいのですが。


//東京都心からだと首都高+東関道を利用するのが一般的だが、発着地や道路状況によって京葉道路もよく利用される//

(画像参照元 https://www.driveplaza.com/sapa/hw/east/?pNo=30)



東関東自動車道

TVドラマなどで成田空港に急いでいる時に、タクシーが走るシーンなどでよく登場する高速道路です。開通当時は新空港自動車道を名乗っていましたが、その大半が東関東自動車道に改められており、現在は成田IC~新空港ICのわずか3.9kmの区間にその名を残すのみとなっています。さて、この東関道ですが、最近日本有数の合法的に「ぶっ飛ばせる」高速道路となりました。四街道ICから成田JCTまでのおよそ20kmの区間について、2023年7月から最高速度が国内最高の120km/hに指定されました。その1年半ほど前から試験的に暫定110km/h区間となっており、千葉県警が事故の発生状況などを踏まえて本格的に速度引き上げを行いました。従来の1.2倍の速度で走れるということで、体感的にはかなり速く移動できている印象ですが、20kmの距離で得られる時短効果は100km/h の時と比べてもたったの2分ほどにとどまります。興味のある方は、安全運転を心がけながら日本最速のドライブを楽しんでみて下さい。なお、東関道の他に新東名・東北道の一部で最高速度120km/hが施行されているほか、常磐道の一部区間では110km/hの運用が取られています。(2024年1月4日現在)


いかがでしたでしょうか。運転は疲れますが、電車とは違う楽しみがあるのもドライブのいいところですね。時には車中泊をすることもありますが、その話はまた別の機会にでも書きたいと思います。

ミキキートス庭野大地
庭野 大地

EventOffice ミキキートス代表。
中央大学卒業後、観光とは異業界での勤務経験を経て、旅行会社で国内外の添乗員・ガイド業務に従事。
2015年からは、主催のミキキートスにてイヤホンガイドを使用した参加型ツアー事業を開始。「大人も楽しめる社会科見学」「親子でまなぶ」をコンセプトに、築地/豊洲市場、成田空港や国会議事堂見学をはじめとした多数の人気ツアーを企画。
「名物ガイド」として多くのメディアで注目を集める。
コロナ禍では事業に大打撃を受けるが、オンラインツアーコンテンツに参入し、難局を乗り越える。
アフターコロナでは「社会科見学をエンタメに!」をスローガンに掲げ、新しいツアー企画に挑戦するなど、多忙な日々を過ごす。


WEBサイト:https://www.mikikiitos.com/


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