2023-11-27

第4話 コロナ禍の怪我の功名?!禁断の早朝ツアー爆誕!

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現地ツアーは無事に再開となりましたが、コロナの感染リスクを最大限避けるべく、ツアー開催場所への通勤は基本車を使用することにしていました。大袈裟と思うかもしれませんが、万が一私が感染をしてしまった日には、すべてのお仕事が止まってしまいます。雇用しているスタッフに感染予防を呼びかける手前、自分だけは絶対感染してはならぬと気負っていました。とはいうものの、私はマイカーを持っていませんので、車が必要な時にはタイムズのカーシェアに頼ります。幸い、自宅の近隣に車を借りられるステーションが何カ所かあり、早めに予約さえすれば必要な時に車を使うことが出来ます。便利な時代になったもので、深夜・早朝関係なく借りたり返したりが出来るのはもちろん、古い車ではなく常に新しい車に乗れるのもカーシェアの良いところです。一方で、電車で通勤していた時よりは圧倒的に経費がかさみます。そこは大きなネックでしたが、背に腹は代えられません。  


実は、車通勤をしていたからこそ実現したツアーがあります。現地ツアー復帰第2弾となった「豊洲市場見学ツアー 楽しいマグロのセリ見学コース」です。このツアーは大きな挑戦となります。というのも、ツアー開始時刻が午前5時30分 (※その後午前5時25分開始に繰り上げ)だからです。私の自宅からは言うまでもなく、多くの参加者にとって始発では間に合わない時間の設定です。しかし、マグロのセリは午前5時30分~6時30分の1時間のみ。参加者のアクセスを考慮すればするほど、セリを見られる時間が短くなるという…ツアー企画の観点からするとなんとも厄介なテーマなのです。


一度は見たい豊洲市場のマグロのセリ


午前6時開始くらいだと集客はしやすそうですし、出勤も公共交通機関でギリギリ間に合いそうではありますが、肝心なマグロのセリを見られる時間が短くなり、ツアーとしてはどうしても中途半端になってしまいます。優柔不断な性格ですが、ここは取捨選択をしなければなりません。やむを得ず、広い範囲からの公共交通機関によるアクセスは諦めることにし、私も車での通勤とすることにしました。  


本音を言えば、セリの開始前にご案内できることもありますし、早めに到着すればするほど見やすい場所でセリを見学できますので、もう少し開始時間を早くしたいところではありますが、ゆりかもめの始発電車や、新橋駅からの都営バス始発便でもギリギリ間に合う時間設定とし、公共交通機関でも参加できる余地を少しだけ残すことにしました。攻めの新ツアーですが、ここは少し日和ったところかもしれません(笑)


ツアーの内容についても取捨選択が必要でした。このツアーでは、シンプルに水産関連の2つの建物と、その道中にある管理棟のみを見学することにしました。青果部のセリもあるので、是非青果棟も見て頂きたいところではありますが、マグロのセリの見学時間が減ってしまうこともあり、断腸の思いで外しました。


青果部のセリの様子


予てよりマグロのセリは何度も見学していましたし、お客様にもセリの様子を説明できなければならなかったので、ある程度セリに関する知識は持ち合わせていましたが、実際にご案内をするとなると、その知識を確固としたものにする必要があります。これまでの知識の再確認も含めて、改めて勉強を重ねてツアーの開始に備えました。ガイドの勉強にはゴールがなく、「これで十分!」ということはないのですが、ご案内に必要な一定の水準にはなんとかたどり着くことができました。


諸々の準備が整い、いよいよ販売開始です。成田空港の親子企画についてはある程度売れる自信がありましたが、こちらのツアーについては、ニーズこそあれ早朝集合がネックとなる為、どこまで反響があるか分かりません。それこそ恐る恐る販売を開始しました。しかし、そんな心配は杞憂に終わります。設定した予約枠がどんどん埋まっていきました。夏休み期間にスタートしたことも、追い風となったようでした。  


このツアーを実際に催行してみて、一番大きな誤算だったのが、小さなお子様連れの親子参加が多かったことです。もしかしたら多少そういうお客様がいるかもしれないとは思っていましたが、夏休み期間中にはほとんどが親子参加という日もあるくらいでした。マイカーでお越しの場合、早朝は渋滞もなく、首都高を使えばあっという間に豊洲市場に着くので、お子さんが起きるのは4時で間に合う(それでも早いですが…)というような声も聞かれました。成田空港の親子企画と同様、夏休みの自由研究のテーマとして参加する親子連れが多かったようです。  


さて、車通勤をする手前、やはり時間に余裕を持って出勤することが求められます。事故やタイヤのパンクなど、不測の事態が起こった場合に、お客様にご迷惑をおかけしてしまう恐れがあるからです。開始時間が午前5時30分、受付を5時15分頃から始めると考えた時に、その2時間前には豊洲市場に着いていた方が無難です。3時過ぎに豊洲に着くとなると、車を動かし始めるのが2時過ぎ、起床は1時過ぎとなります。市場で働く方の大半はもっと早い時間に起きているはずなので、決して偉そうなことは言えないのですが、同じ日に2本以上のツアーを担当し、夕方近くまで稼働する日もあることを考えると、この早朝…いや”ど深夜“起床は大変堪えました。なお、1年間ほど1時過ぎの起床を励行していましたが、「睡眠不足で事故を起こしたら本末転倒」という観点から、現在は1時間繰り下げた2時過ぎの起床としています。