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コラム

コラム最終話 ミキキートス2025年初夏

2023年10月より、およそ1年半に渡ってお送りしてきましたこちらのコラム【それでも愉快な僕のガイド人生2 孤独で愛おしいガイドの日常】が、いよいよ最終回となりました。前回、第1弾でコラムの執筆をお引き受けした時はコロナ禍の2021年夏のことで、仕事がほとんどない状態の時だったので、時間もたっぷりあり、コラムの執筆はそこまで苦ではありませんでした。ですが、第2弾はありがたいことに仕事が戻ってきているタイミングでお引き受けしてしまったものですからさぁ大変!優柔不断な性格なもので、こんな駄文のコラムでもパッと書きあげることができず、推敲を何度も繰り返すことになります。ただでさえ時間の使い方が下手くそな私にとっては、通常業務に忙殺されながらコラム執筆の時間を捻出するのが本当に大変でした。ご愛読頂いていた読者の皆様も、コラムが投稿されるスパンにずいぶんムラがあると感じられたことでしょう。すべては私の不徳の致すところです。株式会社ケンネットのご担当者にも、さぞご迷惑をおかけしたことと思います。

「生みの苦しみ」という言葉があります。文字通り、女性が出産をご経験される時に味わう苦しみという意味に加えて、クリエイターとして成果物をなかなか生み出すことが出来ない…そんな悩みを体現する言葉としてよく用いられます。私の場合は、このコラムがまさにそうですし、ツアーの企画もそれにあたります。思えば、ツアー企画として、しっかり売れるものとして世に送り出した最後のものが「豊洲市場 マグロのセリ見学ツアー」で、2022年の夏のことになります。おかげさまで、当該ツアーはリニューアルを繰り返しながら今もコンスタントに売れていますが、逆に言えばそれから3年近くヒットを打てていないことになります。

大田市場の飲食店で提供されるメニュー。

豊洲市場と違い、関係者が中心の為、

良心的な価格なのもうれしい。

バットを振らなかったのかというと、決してそうではありません。ただ、飛んでくるボールにジャストミートしなかったということになります。ひとつは大田市場見学ツアーです。2023年の夏に数回催行に至りましたが、その後鳴かず飛ばず…。日本最大の青果・花きの取り扱いがある市場というポテンシャルを活かすことが出来ませんでした。

少しだけでも売れたという点ではまだマシかもしれません。成田空港関連では、空港周辺をドライブしながら巡るツアーを企画するも、1組も申し込みがなく終了という散々な結果になりました。空港見学と航空科学博物館がセットになったツアーもちょっとだけ売れましたが、出塁するのがやっと…くらいの売れ行きで、現在は休止中です。成田空港のコンテンツは、第1ターミナルのみを巡るツアーと、3つのターミナルを周遊するツアーと、親子で見学するツアーの3つがすでにあり、これ以上ラインナップを増やしても参加者が分散するだけで、新たな需要創設には繋がりづらいのかもしれません。

1件の予約も得ることが出来なかったまさに幻のツアーのバナー。

当然売れることを期待して企画をしているわけで、

大きく落胆することになる。

ここのところ、まさに生みの苦しみに悩まされてきたわけですが、需要があることは分かっているけど、リソース不足で着手できなかった企画というのも存在します。そして、今年はそれらにチャレンジしようと考えています。ミキキートスはコロナ禍前までは、大人向けのツアーしか存在していませんでしたが、2022年の夏に親子向けの成田空港見学ツアーをリリースし、おかげさまで今でもご愛顧頂いております。豊洲市場と国会議事堂についても、親子ツアーの企画を販売すれば、新しい需要を創出できるのではないかと考えています。たとえば、豊洲市場であれば食育というテーマと絡めることで、新しい層を取り込むことができそうです。また、国会議事堂については「うちの学校は社会科見学で国会に行かないので…」とか、「社会科見学で国会に行く予定だったのですが、風邪を引いて休んで行けなかったので…」という理由で、既存のツアーにも小学生のお子様を伴った親子参加もそれなりに多い状況があります。「政治」は私たちの生活に直結するテーマでありながら、家庭内ではなかなか語り合う機会は少ないのではないかと思いますが、ツアー参加をきっかけにカジュアルに政治に興味をもってもらいたいという気持ちもあります。

社会科見学のど定番「国会議事堂」。

「政治」というテーマをいかにして

エンタメに落とし込むかがカギ。

既存の大人向けツアーとどう差をつけるのかが難しいところで、中途半端な企画にすると、既存のツアーと需要を食い合うだけの関係になってしまうリスクもあります。小学生でも理解できる内容にするというのは絶対条件ですが、そこにどれだけの付加価値をつけて、差別化していくことができるか…それがツアー企画者の腕の見せ所とも言えます。ずっと塩漬けにしてきてしまったので、今年の夏中に!という強い意志をもって、なんとか商品化にこぎ着けたいと思います。

そして、つい先日のことですが、これまで手掛けてこなかったジャンルの新しいツアーの構想がふわっと舞い降りてききました。タイミングは確定申告で四苦八苦している3月上旬のこと。普段、真剣に考えてもまったく思い浮かばない企画が、忙しくてタヒにそうなタイミングで降臨したというわけです。例えとして正しいかは分かりませんが、試験勉強がまったく手につかず、普段やらない掃除が捗る…みたいな感じでしょうか。半ば現実逃避的にアイデアと出くわしました。そして、なんといってもこの企画は、成田空港・国会議事堂・豊洲市場に続く、第4の核となりそうなポテンシャルを持っています。

新企画のヒント画像。

果たして自由の女神は微笑んでくれるだろうか?

詳細はまだお話できませんが、これまでミキキートスが提供してきたツアーに共通する、社会科見学要素を十分に帯びた企画となります。外の3つと比べるとコンテンツ力としてはちょっとだけ弱い気はしますが、知的好奇心をくすぐる企画となる予定で、ガイドとして勉強するのも楽しみだったりします。こちらも秋までにはリリースしたいと思っていますので、結果が気になる方は、気が向いた時に是非ミキキートスの公式サイトに遊びに来てみてください。

昨年末から今春にかけて、新しいガイドの採用も進んでいます。3月から5月にかけて研修を行っていますが、めでたく全員デビューできると、ミキキートスは過去最大の所帯となります。ガイドが多過ぎると、ひとりひとりに行き渡るお仕事が少なくなってしまいますが、一方でガイドが少ないと取れないお仕事も確実に存在します。バランスが難しいのですが、今年は攻めの姿勢で、大人数の団体や、同時間帯に2つの案件に対応できるような、そんな態勢を整えていきたいと思います。近いうちに、イヤホンガイド®をさらに買い増す時が来るかもしれませんね。

改めて、私共が導入したこのイヤホンガイド®という機器、さらに言えばKR-500という機器は大変品質が良く、ミキキートスのツアー運営に欠かせないものとなります。最近こんな面白い話がありました。豊洲市場でインバウンドの大口案件をお引き受けすることになり、スーツケースにいっぱいのイヤホンガイド®を事務所に運び込み準備をしていたのですが、当日の朝になり、お客様側で既に使用しているガイドレシーバーを使用したいとお申し出がありました。そして、その機材がなんとKR-500で、ミキキートスが使用しているイヤホンガイド®と全く同じだったのです。

競合する他社のガイドレシーバーもたくさんある中で、品質に惚れ込んで導入することになった株式会社ケンネット製のイヤホンガイド®が、これからも多くの旅行シーンで活躍することを祈って、筆を置きたいと思います。ミキキートスと株式会社ケンネットに栄光あれ!

あとがき:

おかげさまで全25話を無事に書き終えることができました。本当に無事か?というと実はそうでもなくて、折り合いがつかず没になったエピソードも存在します。また、本来は2024年の夏に最終話を迎える予定が、2025年の春にずれ込んでいたりもします(笑)文章を作成することは、日頃自分がどんなことを考えているのか…思考を整理する作業でもあります。改めて、このような機会を2度に渡ってご提供頂いた、株式会社ケンネットの皆様に心よりお礼を申し上げる次第です。   前から冗談のように言っていることですが、このコラムで書かせて頂いた内容をもとに、書籍を出版したいなぁ…と。印税で食べていきたいとか、そんな大それた話ではないのですが、書籍があると漠然とした説得力があるじゃないですか。経歴がすっかすかなのに、書籍を出版することで説得力だけ無駄に持ち合わせている人物を知っているので、少なくともその人に負けたくないというくだらない闘争心もあったりしますが(笑)一連のコラム執筆は、そんな夢さえも抱かせてくれる素敵な時間でした。いつか本当に書籍を出版することになった暁には、是非お買い求め下さい。そして、是非ミキキートスのツアーにもご参加ください。ツアーの内容はともかく、イヤホンガイド®のすごさを体験して頂けますよ。それでは、またどこかでお会いできるその日まで。

ミキキートスで提供中のツアー一覧はこちら

https://book.mikikiitos.com/

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